2019.07.09

用途が広いローズマリー!香りの活かし方を覚えよう

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ローズマリーとレモンの画像

爽やかな香りのローズマリーは、料理するときに臭み消しにも香り付けにも使うことができるハーブです。育て方も難しくないため、家庭菜園などで必要な分だけ育てて利用する人も多くなってきました。

ただ、普段からハーブを使い慣れていない人は、ローズマリーをどのような形でメニューに取り入れたらよいのか自信が持てないかもしれません。そこで、この記事では、生、乾燥、花の3種類のローズマリーの活用法を紹介していきます。

肉や魚の臭み消しにぴったり

ローズマリーは他のハーブと比べて香りが強く、乾燥させた葉を重曹と混ぜ合わせて消臭剤にできるほど臭いを消すのに有効です。それは料理にも当てはまり、肉や魚の臭み消しに使われています。家庭菜園でハーブを育てる人が増えてきたせいか、以前よりもハーブの風味を生かしたレシピが一般的になっているようです。

レストランのメニューにローズマリーが使われるのも珍しくなくなってきました。料理に天然成分のハーブを活用することで健康面での安心・安全も得ることができます。

ローズマリーを臭い消しに使う場合には、いくつかの方法があります。

しらえの段階で、肉や魚にローズマリーの葉をまぶしつけるやり方です。ハーブを臭い消しに使う方法としてもっとも一般的でしょう。ローズマリーは乾燥させたほうが臭いが強くなるため、この方法を用いるときには乾燥させたものをオリーブオイルなどの油とともにまぶしつけるのがおすすめです。

次に、調理中のローズマリーの活用方法ですが、肉や魚と一緒に焼く・蒸す・煮るだけでも大丈夫です。ローズマリーの爽やかな香りが肉や魚に移り、自然と臭み消しの効果が発揮されます。調理を終えた後には、ローズマリーの葉を盛り付けに使うのもおすすめです。

また、あらかじめ油や酢にローズマリーを漬け込んでおくことで、自前のハーブオイルやハーブビネガーを作ることができます。これらは臭み消しに有効なため上手に活用しましょう。

鶏肉のローズマリー焼きの画像

ジャガイモや焼き菓子の香り付けに

ローズマリーは料理の香り付けにも力を発揮します。ただ、乾燥したものは香りが強すぎるため、生のローズマリーを使うようにして、料理に使う食材との相性を考える必要があるでしょう。

味や香りの好みにもよりますが、ローズマリーにはあっさりとした味わいの食材がおすすめです。たとえば、ジャガイモや鶏肉などを調理するときにローズマリーを上手に使うと、それまでとは一風違った仕上がりになります。

ジャガイモはローズマリーの香りをよく吸収してくれます。フライドポテトを作るときにローズマリーを使うと、ちょっとおしゃれな料理に早変わりです。ジャガイモをただ焼くだけでも、焦げないように気をつけながらローズマリーの香りを移すことで、ホームパーティーでも活躍できそうなローズマリー風味のポテトになります。

また、鶏肉とローズマリーとの相性も抜群で、ソテーやロースト、煮込み料理など活用方法も幅広く、一段上の上品な料理に仕上げることも可能でしょう。

ローズマリーはクッキーやケーキなどのお菓子にもよく使われます。その場合、使い勝手がよい乾燥させたものを細かく刻んで、お菓子の生地に混ぜ込むのが一般的な利用方法です。トッピングとして目立たせたい場合には、すべてをみじん切りにせずに大きいサイズのものも残しておきましょう。オーブンをしっかりと予熱したら、トッピングをしてから焼くだけ。ローズマリーの香りが自然と出てくるため、手間がかからず簡単です。

ローズマリーの画像

ローズマリーは花も食べられる

ローズマリーは梅雨の時期に小さな青紫色の花をつけます。この時期は剪定に適しており、この花が咲いた下の辺りを切っておくことで、暑い夏を乗り切るための準備ができるのです。そのついでに花も一緒に摘んでおくと、料理に活用することが可能です。

ローズマリーの花は、葉と比べて香りが強くありません。そのため、肉や魚の臭い消しや香り付けには適していないといえるでしょう。しかし、料理のトッピングとして食用花にすることができます。

古来より日本では桜の花や菊が食用花として使われてきました。食用花はエディブルフラワーとも呼ばれ、ローズマリーのかわいらしい花の需要が高まっています。その理由としては、インスタグラムなどの利用者が増えたことで、レストランでだされた料理を撮影してネットにのせるのが自然になってきたからかもしれません。

エディブルフラワーによってきれいに飾られたケーキやサラダは華やかで見栄えがします。その画像が共有され、それまではエディブルフラワーを知らなかった人も関心を持つようになったようです。また、ローズマリーを含めたハーブの利用方法が、日本でも広く普及したことも理由の1つとして挙げられるでしょう。

ローズマリーとその他野菜の画像

乾燥させてハーブティーにも

家庭菜園でローズマリーを育てていると、料理では使い切れないほど元気に育つこともあります。自店で使用しても量が減らない場合には、どうにか他の利用方法を見つけたいものです。

そんなときには、乾燥させてハーブティーにするのはどうでしょうか。ハーブを乾燥させる方法は難しくありません。一定量を輪ゴムなどで束ね、風通しがよくて直射日光が当たらない場所に逆さまにつるしておくだけです。時期や天候にもよりますが、1週間程度つるしておけば乾燥するのに十分な期間といえます。

ローズマリーを乾燥させると香りが強くなります。そのため、乾燥させた葉にお湯を注ぐだけでハーブティーとして飲むことは可能ですが、ローズマリー独特の香りが強すぎて飲みにくいという人もいるかもしれません。そういう場合には、他のハーブとブレンドして、味や香りを落ち着かせるのがおすすめです。

ブレンドに適しているのは、レモングラスやペパーミントなどのハーブやオレンジピールになります。ローズマリーだけだと香りが強すぎると感じるときは、他のハーブなどをメインとしてローズマリーは少量だけ入れるようにするとよいでしょう。レモングラスを4、ペパーミントを2、ローズマリーを1の割合でブレンドすると比較的飲みやすくなります。

ブレンドの割合を好みに応じていろいろ試すのも、自家製ハーブティーの楽しみ方です。ローズマリーの入ったハーブティーは、気分をすっきりとさせて、集中力を向上させる効果が期待できます。

ハーブティー茶葉の画像

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