2019.05.07

玉ねぎの種類は調理法で使い分ける!主な種類と栄養素をチェック

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玉ねぎは一年中手に入れられる身近な野菜として、さまざまな料理に活用されています。レシピを考える上でも、欠かせない食材ととらえる人も多いのではないでしょうか。ここでは、そんな玉ねぎについて特徴や種類、栽培時期や栄養素などを紹介していきます。

玉ねぎの特徴や種類

玉ねぎは中央アジアのイランやパキスタンが原産地です。
古代のエジプトではピラミッドを建てる労働者たちが食べていたともいわれています。
玉ねぎが日本に伝わってきたのは江戸時代、当時は観賞用として長崎に持ち込まれたのが始まりのようです。
その後、明治時代以降になって本格的に玉ねぎの栽培が始まりました。
現在、生産量1位を誇るのは北海道ですが、その他にも兵庫県淡路島の甘みの強い品種などがブランド玉ねぎとして知られています。

玉ねぎは大きく2つの品種に大別されます。
1つは東欧系の辛み品種、もう1つは南欧系の甘み品種です。玉ねぎは皮の色や大きさによって、黄玉ねぎ、白玉ねぎ、赤玉ねぎ、小玉ねぎといった種類に分けられています。
日本で一般的に流通している玉ねぎは辛み品種の黄玉ねぎです。黄玉ねぎは皮の色が明るい茶色で、辛みが強いという特徴があります。
黄玉ねぎは通常収穫してから1カ月程度風にあて、乾燥させてから出荷されます。そうすることで、日持ちが良くなるからです。

白玉ねぎは黄玉ねぎを早めに収穫したものを指します。
これがいわゆる「新玉ねぎ」と呼ばれるもので、収穫してから乾燥させることなくすぐに出荷されるのが特徴です。
市場には例年3~5月に出回るようになります。白玉ねぎは早めに収穫する分、皮が薄く、水分が豊富でやわらかいのが魅力です。
みずみずしく、辛みが少ないのでサラダなどの生食にも向いています。

赤玉ねぎはレッドオニオンとも呼ばれているものです。黄玉ねぎと比べると辛みや刺激臭が少なく、甘みがあります。
小玉ねぎは一般的な玉ねぎよりも小さなものです。栽培環境を過密状態にすることで小さくするタイプと、もともと小さい品種とがあります。

玉ねぎの栽培時期

玉ねぎの栽培時期には「春まき栽培」と「秋まき栽培」の2種類があります。
どの季節に種をまくかは、どこで玉ねぎを育てるかによって変わってきます。
具体的には、寒冷地では春まき栽培、温暖地では秋まき栽培が行われるのが一般的です。これには玉ねぎの性質が大きく関わっています。
玉ねぎは涼しい気候を好む野菜なので寒さには強いです。
しかし一方で、暑さには弱く高温状態が続くと休眠してしまいます。そのため、季節の気温変化が大きい日本では地域によって栽培時期が分かれているのです。

春まき栽培の代表的な産地は北海道です。
例年、3~4月に種をまいて、8~9月に収穫します。
北海道は日本の中でも気温が低い地域なので春まき栽培が可能となっています。このスケジュールであれば、積雪地帯であっても雪を避けられるので栽培しやすいのが特徴です。

逆に、関東地方や西日本では秋まき栽培が主流となります。
暑さに弱い玉ねぎにとって、関東や西日本の夏を越すのは難しいからです。秋まき栽培では、8月下旬~9月に種をまいて、5月下旬に収穫するスケジュールとなります。
秋まき栽培には冬前にあまりに苗が大きくなってしまうと、収穫までにトウ立ちが起こりやすくなるという難しさがあります。トウ立ちとは、玉ねぎの花のつぼみがついた茎が伸びてしまうことです。
花が咲いてしまうと、玉ねぎが大きく育たなくなってしまうので、農家さんたちはその年の気候や天候の様子を見ながら栽培時期を見極めていきます。

玉ねぎに含まれる栄養素

実は、玉ねぎには5大栄養素である炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルはあまり含まれていません。
しかし、玉ねぎは血液をサラサラにするから体に良いと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
これは、玉ねぎに豊富に含まれる2大成分、硫化アリル(アリシン)とポリフェノールの一種であるケルセチンの作用によるものです。

硫化アリルにもケルセチンにも血液をサラサラにするという特徴があります。
血流を良くすることは高血圧や脳梗塞といった病気の予防にもつながりますから、積極的に取り入れたいものです。
また、硫化アリルにはビタミンB1の吸収を促す効果もあります。ビタミンB1は新陳代謝を活発にしたり、疲労回復を促したりする成分なので、健康な体には不可欠です。
つまり、より効率的にビタミンB1を体に取り入れる方法として、ビタミンB1を含む食材と玉ねぎを一緒に食べることが有効だといえます。
さらに、ケルセチンには脂肪の吸収を抑えたり、コレステロール値を下げたりする効果もあるので、数値が気になる人にとって玉ねぎは強い味方です。

健康志向の高まりもあって、カロリーや糖質の数値が気になる人もいるかもしれません。
玉ねぎのカロリーは100gで約37kcal、糖質は100gで約7.2gです。
野菜全体の平均的なカロリーは100gで約36kcal、糖質の平均は100gで約3.6gなので、カロリーは平均的、糖質は平均よりもやや高い野菜であるといえます。

玉ねぎを選ぶ際には重さをチェック

せっかく玉ねぎを使った料理をするのであれば、おいしい玉ねぎを選びたいと思うのは自然なことではないでしょうか。
ここでは、一般的に流通している黄玉ねぎと春先に出回る新たまねぎについて、選び方のコツを紹介します。

黄玉ねぎは腰高で硬く、球形に近いものを選ぶようにします。
形が平らになってしまっているものは熟しすぎていることが多く、その分傷むのも早いので注意が必要です。玉ねぎの軸となる首と根の部分は小さく締まりがあるものが良いでしょう。
また、表面の皮がしっかりと乾燥していてツヤがあり、傷などがついていないことも大切です。玉ねぎを手に持ったときに、ずっしりとした重みがあって硬く締まっていると感じるものは、水分がしっかりと保たれているので味の良さが期待できます。
持ち上げたときに軽さを感じる玉ねぎは乾燥してしまっていたり、中身が傷んで空洞ができていたりするかもしれません。
玉ねぎは首のある中心部分から傷み始めるので、首のあたりを軽く押してみて、へこまないか確認するのも有効です。もし、へこんでしまうようであれば、傷みが始まっていると考えて間違いないでしょう。

新玉ねぎの場合も、黄玉ねぎの場合とほぼ同様に確認します。
表面に傷などがついていないか、持ったときに硬く締まっていて重みが感じられるかどうかに注意して選びます。
葉がついた玉ねぎの場合は、葉が青々としているものを選ぶようにするのがコツです。

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玉ねぎは生のまま食べても、加熱調理をしてもおいしく食べられる野菜なので、さまざまなレシピに活用することが可能です。

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