2019.05.16

スナップエンドウは丁寧な下処理が大切!調理の基本や栄養素を紹介

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スナップエンドウの画像

栄養豊富でシャキシャキ感が魅力のスナップエンドウを使った料理を出したいと考えているシェフは多いのではないでしょうか。

そこで、スナップエンドウの歴史、旬の時期や基本的な下処理方法などを紹介していきます。

スナップエンドウの基本情報

日本人であれば誰もが知っているスナップエンドウですが、日本の品種ではありません。

もともとはアメリカの品種で、グリーンピースを改良したものです。

1970年代に日本に入ってきた当時は、スナックエンドウと呼ばれていました。ところが、1983年、農林水産省がスナップエンドウと呼ぶことを勧めてから、スナップエンドウの名前が定着するようになりました。

そんなスナップエンドウの特徴は、サヤごと食べられることにあります。というのも、豆が成長して大きくなってもサヤが柔らかいままだからです。

パリッとした食感で、ほのかな甘みがあるため、おやつにお酒のおつまみに、幅広い層に好んで食べられています。ただし、一般的な品種は筋があります。

下ごしらえの段階で、筋を取り除くとさらに美味しく食べることができるでしょう。

スナップエンドウの旬の時期とは

スナップエンドウの旬は春から初夏です。
これは、どの品種でも変わりありません。春から初夏にかけてと収穫時期が長いのは、スナップエンドウが全国各地で栽培され、地域によって収穫時期が異なるからです。

たとえば、関東以南の地域では冬に種をまきます。そして、春になると大きく育ったスナップエンドウを収穫するのです。

一方、北海道や東北地方では冬は寒すぎるため、種まきは春先まで待ちます。そして、初夏から夏にかけて、刈り取っていきます。

ただし、スナップエンドウをハウス栽培している農家もあるため、季節にこだわらず、1年中食べることが可能です。

手のひらに乗せたスナップエンドウの画像

スナップエンドウの栄養素を壊さず調理しよう

スナップエンドウは栄養素が豊富です。主な栄養素としては、3つ挙げられます。

1つ目は、β-カロテンです。β-カロテンは体内に摂り入れると、必要に応じてビタミンAへと変化するという特性があります。

働きとしては、夜間に視力が低下したり、眼が病気になったりすることを防ぐことが挙げられます。また、皮膚や粘膜を強め、正常に保つ働きもあるのです。

2つ目は、ビタミンCです。体内に摂取することで、肌にできるシミやソバカスを防いでくれます。さらに、肌の状態がよくなり、ハリが出てくるため、美肌作りに役立ちます。そのため、女性には人気の栄養素なのです。このほか、ストレスを解消したり、免疫力を強めたりする効果なども期待できます。

ただし、ビタミンCは熱に弱いという特性を持っています。そのため、スナップエンドウを調理するときは栄養素を壊さないように、加熱する時間はできるだけ短くするようにしましょう。
また、ゆですぎないように注意することで、スナップエンドウ特有のシャキシャキとした食感を味わうことができます。

3つ目は、カルシウムです。カルシウムというと、牛乳やチーズに含まれる栄養素として知られていますが、実はスナップエンドウにも含まれているのです。

カルシウムは、丈夫な骨や歯を作るのに欠かせない成分です。さらに、高ぶった神経を鎮めたり、怪我で出血したときに素早く血液を凝固させる効果も期待できます。

日本人の食生活では、どうしてもカルシウムを摂取することが難しく、不足しがちです。そのため、積極的にスナップエンドウを摂取するようにするといいでしよう。

4つ目は、カリウムです。カリウムには、高血圧をコントロールする働きがあります。
また、筋肉の活動や体内の水分調節などをスムーズにしてくれるのです。以上のことからわかるように、スナップエンドウは栄養のバランスのよい野菜で、健康維持や病気予防に役立ちます。

そんなスナップエンドウの栄養素を十分に摂り入れるためには、栄養素を壊さず、美味しく調理することが大切になってきます。

収穫前のスナップエンドウの画像

スナップエンドウの基本的な下処理方法

スナップエンドウを美味しく食べるためには、下処理が重要です。といっても、難しいことはありません。まずはスナップエンドウの筋を取り除きます。スナップエンドウには、短い筋と長い筋があります。

最初に短いほうの筋を取りましょう。ヘタがついていない方を上にして、スナップエンドウの先を曲げて折ります。その後、下に向かって引っ張っていくのです。

すると、簡単に短いほうの筋が取れます。次に、長いほうの筋を取ります。今度はヘタのあるほうを上にして、先を曲げて折りましょう。

そして、下に向かって引っ張れば、長いほうの筋も簡単に取ることができます。途中で筋が切れてしまわないように、ゆっくり引っ張るのがコツです。

筋が取れたら、今度はスナップエンドウを加熱します。まず、鍋の中にスナップエンドウがすべて浸かるぐらいの水を入れましょう。そして、塩を投入します。水1リットルに対して大さじ2分の1程度です。塩にはスナップエンドウの旨みを引き出す働きがあります。

その後、強火にかけて、沸騰したら、スナップエンドウを入れます。その際、ゆですぎないように気をつけてください。
時間は2分程度がいいでしょう。

鍋から取り出したら、ザルの上で冷まします。ザルがない場合はバットでもかまいません。
ザルに置くときは、少し隙間を作ったほうがよいでしょう。

スナップエンドウを冷ます時間は10分程度です。もし急いでいて冷ます時間がない場合は、冷水に1分程度さらすとよいでしよう。水にさらすことで、保存期間が長くなるといった効果も得られます。

スナップエンドウの食感を生かしたレシピを考案しよう

スナップエンドウを美味しく食べるポイントは、丁寧に下処理を行うことです。その際、お客様に歯ごたえも楽しんでもらえるように、豆の食感を生かしたレシピを考えてみるようにしましょう。

美味しく仕上げるのには下処理も大切ですが、質のよいスナップエンドウを手に入れることも重要となります。

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