2019.04.22
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日本のいちごの品種とは?おいしいいちごの選び方と保存法もご紹介します。

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いちごはそのままでも食べられる食材ですが、アレンジして料理に加えることもできる優れものです。ただし、いちごならどれでもおいしいわけではなく、基本的なことを理解していないと思うような味を表現できないものでもあります。そこでこの記事では、いちごを選ぶ際のチェックポイントや主な品種、もっともおいしく食べられる旬の時期などを紹介していきます。

野菜に分類されることもある?いちごの特徴

いちごはバラ科に属する多年草の一種であり、オランダイチゴ属に含まれるものです。
一般的にいちごはフルーツとして認識されることもあるものの、メロンやスイカと同じように農業上では
野菜に分類されています。

これは、日本で果実というと「木」になるものとされており、畑で実を結ぶ草本類は野菜と定義しているためです。 しかし、マーケットではメロンなどと同じく果物として扱われているため、流通上は果物の分野になるという少々複雑な存在なのです。

いちごには味の良さだけではなく、栄養価が高いという特徴もあります。肌荒れや疲労回復に対して効果があるビタミンCが豊富に含まれており、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも含有しています。 アントシアニンは視力回復や眼精疲労への効果があるとされているもので、こちらも体に優しい成分といえるでしょう。 そのほかにも、ミネラルやアミノ酸、C以外のビタミン類なども摂取できるので、いちごはおいしく健康になれる食材でもあるのです。

主ないちごの品種をご紹介します。

いちごはたくさんの品種がある植物です。これまでは、東の「女峰」、西の「とよのか」といわれており、この2種が市場では多くの位置を占めていました。しかし、現在は世代交代が進み、市場に出回っている主な品種はひと昔前と比べてたくさん増えました。基本的に日本では大粒のいちごの人気が高く、「アイベリー」や「あまおう」といった品種も目にする機会が多くなってきています。

また、スーパーでは「章姫」や「さがほのか」などが目立つようにもなっており、消費者にとっては選択肢が増える良い状況が生まれています。現在の市場におけるいちごの勢力図は、「あまおう」「紅ほっぺ」「とちおとめ」「さちのか」「さがほのか」の5大品種で構成されているのが特徴です。この5品種だけで全生産量の8割近くを占めているので、いずれかを見かけたことがあるという人は多いのではないでしょうか。

あまおうは福岡県発のいちごで、粒が大きく甘みが強いのが特徴です。紅ほっぺは静岡県生まれで、甘みと酸味がちょうど良く食べ応えのある品種です。とちおとめは栃木県で作られた割と小さめの種で、味のバランスが良く香りが高いことから人気があり、東日本のスーパーでよく見かけられます。さちのかは農林水産省の試験場生まれで、割合粒は大きく甘味と酸味が程良いいちごです。さがほのかは佐賀県で誕生した、粒が大きめで甘さが魅力的な品種となっています。

いちごの旬と食べ頃

いちごには旬や食べ頃があるので、食材の良さを存分に活かすためにもこちらは正しく知っておくべき情報です。それぞれの品種によって若干旬がずれることがあるものの、一般的に市場に出はじめるのは12月後半から2月にかけてです。しかし、本来の旬は3~4月くらいの春後半にかけてで、4月に販売されるものは安くて甘さが強く、おいしいいちごが多いという特徴があります。春になるといちごフェアなどがしばしば開催されるのは、それが旬の時期だからです。一方で、北海道などの涼しい地域では6月から旬がはじまることもあり、南北に長い日本では比較的多くの季節で旬のいちごを楽しむことができます。

なぜ真冬でもいちごが出回るかというと、ハウス栽培の技術が向上したり品種改良されたりすることで、市場に出る時期が早まっている点が挙げられるでしょう。また、いちごは暑さに弱く寒さに強いという特徴があります。一般的には温帯から亜熱帯の国で栽培されていて、もっとも好む温度は17〜20度程度とされています。そのため、基本的には冬でも栽培が可能です。品種改良や農業に携わる人たちの努力によって、夏場を除く季節でおいしくいちごが食べられるようになったのです。


おいしいいちごの選び方

たとえ旬であっても、きちんと選ばなければおいしいいちごに巡りあえない可能性があるので注意しましょう。おいしい個体の選び方としては、ヘタ近くまで色付いていてムラがないことがポイントのひとつです。ヘタ付近が白いものもありますが、白い部分は大抵の場合は甘みがありません。いちごは放置しておけば白いところが赤くなり甘みが増すという植物ではないので、購入するときからすでに甘みがありそうなものを選ぶことがポイントとなります。また、表面に艶があって産毛のようなものが残っており、傷がついていないものを選ぶことも大切です。

さらに、ヘタの周りも重要なチェックポイントといえます。摘みたてのいちごのヘタは、緑が鮮やかで先が立っているのが特徴です。鮮度が落ちるとともにヘタがしなびて干からびていくので、食べる部分ではなくともヘタは鮮度を見極める大事な指標となります。加えて、パック詰めで売られているものは、上にきれいないちごが乗っていても下の見えにくい部分は気遣われておらず、傷ついている場合が多いので注意しましょう。パック詰めのいちごは下の段までチェックし、透明なパックでは真下からもきちんと確認することが重要です。

いちごは冷凍保存も可能

いちごは冷凍保存も可能な食材です。生のまま食べるなら冷蔵庫に入れて、なるべく早く食すのがおいしく食べるコツです。一方、いちごを加工して使うなら冷凍保存が良いでしょう。その際は、いちごに対して5〜10%程度の量の砂糖をまぶし、砂糖がなじんでから冷凍するのがポイントです。砂糖を馴染ませればもちろん甘みが増すので、解凍したあともそのままおいしく食べられるので試してみましょう。

生産者がこだわったいちごを存分に味わえる料理を作ろう

いちごは生のままはもちろん、冷凍保存も可能なため便利に使える食材です。老若男女問わず馴染みがあって人気も高いため、いちごを上手に使いこなせれば味の表現の幅を大きく広げられるでしょう。

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